暫定ブロードキャスティング

近況: 農業高校ラブコメ 「のうりん」(GA文庫 ライトノベル) は8月12日からきっと大絶賛発売中!!! ちょっと何かに似てるかもしれないけど気にするな!意識してるだけだ!!

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柴田勝家がGカップとか/織田信奈の野望



恋姫無双から始まった歴史もの擬人化の作品群の中ではひときわ出来の良い作品。

これを書いた人は古いコーエーのファンに違いない。
大公立志伝2などを彷彿とさせるイベント各種にはにやりとさせられます。
個人的にはエディット武将で出陣中の音楽とか好きでしたがそのほかの音楽も秀逸なものが多かった記憶があります。

私がやったのはセガサターン版。
戦国の世の中を個人として渡り歩くという斬新さを今でも忘れられません。
何日も賭けて町から町へと物資を買い歩いた日々。軍馬調達が安定してたんだけれどね。四国の土居さんと富山の冨田さんは両腕でした。施薬院様、宿に泊まる金がなくてよく転がり込んでも暖かく迎え入れてくださってありがとうございました。

さて本書の登場人物は以下の通り。

織田信奈 白銀さんちの妹似。けれど信長をうまいこと擬人化している。cvはツンデレ系の声優さんではないほうがいいと思う。高貴さが出ない。チャームポイントは見せブラ。しかも黒。

柴田勝家 Gカップの巨乳担当。本作ではちょっとお姉さん的役割。戦馬鹿。算数すらわからないのよ。cvはおそらく御前様。

木下籐吉郎 序盤で討ち死に。オリジナルの志を受け継ぐのが本作の主人公相良良晴。

犬千代 無口ぼそぼそしゃべり?炉利担当。前田利家と言うと個人的には渡辺徹だったり槍の又左だったりするので実力のあるパートナーで登場させてくれるのはうれしい限り。途中でグレてかぶいてバサラになるので再現性が高い。世話好きと言う点でも史実に忠実なのか。

はちちゅかこえもん 舌足らずな炉利担当。蜂須賀正勝と石川五右衛門のハイブリッド。影。各地の出来事をつぶさに報告してくれるほどではありませんが有力な川辺の勢力の長でありロリコンたちの崇拝を一身に集めている。史実では秀吉の配下となったのはのぶせりだとか何とか言われていますが本書では屈強なロリコンどもです。このような下っ端がいるからこそ物事は動くのです。個人の機転だけでどうこうなるレベルではないと言うリアルさが又面白い。

ねね 活発な炉利担当。檻降参。正直あまり役に立たない。だって8歳だもん。けれどドラマ的にはいろいろな役割があるんだろうなぁとは思うんですけれどもこの先どう絡んでいけるのか?

丹羽長秀 お姉さん担当。絵なし。能登ボイス。

主なのはこのくらい。
炉利率が異様に高いような気がするけれどもそれはそれ。むしろこっちのほうが面白い。

正直なところ続きが気になる。
桶狭間の戦いが終わったところなので次は美濃の攻略戦です。
病弱な竹中半兵衛を再三にわたるストーキング行為により衰弱させた上で拉致るとか言う筋書きになるのか?戯れに稲葉山城を占拠するようないたずら好きのお姉さんキャラなのか?

特に気になるのは金ヶ崎退却戦なんですけれども生きて帰ってきた良晴を全軍の前で信奈が抱擁くらいの演出があればなぁと思います。

歴史ものとしてけちをつければきりはありませんがライトのベルとしては上々の出来です。

絵買いしたものではありますが読んで見てもそれに不釣合いなものではありません。久々に見た無名の傑作、・・・良作。

本格派がよろしければこちらをどうぞ。

道三編は名作だけれど後半は普通。値段がそれを物語っています。もうちょっと大きい差胸いる二十日円門ですかね。
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切り捨てた夢は、失った夢は、誰とも共有できなかった想いは―いつしかその者の心の中で形を変えて、紅蓮に燃える野望となる<織田信奈の野望2>




義や忠や孝といった感情や信念や情熱のすべてをその中に宿し、しかももっと激しくまぶしいもの。


今度こそ。
ああ。
大切なものを、この人に奪われた。
続きを読む
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俺の名前を言ってみろ!/長宗我部元親(歴史小説)

四国の雄

土佐(現在の高知県)統一を果たしたご当地ヒーローの生涯を綴った物語。




土佐の国人領主から土佐を統一し、さらに四国を統一しようとしたものの中央にはすでに織田・豊臣政権が成立しており世にでることはなかったという悲運の武将・長宗我部元親の生涯をほぼ網羅している作品です。

ストーリー概要
姫若子と呼ばれた元親の初陣から、本山、一条、安芸氏を打ち破り土佐を統一し阿波に侵攻。その後讃岐、伊予へ。
中盤はその傍ら信長、秀吉との交渉。本能寺の変以前の地方の大名からみた織田家を中心に続く秀吉の政権に対する態度の決定まで。
終盤は秀吉の四国征伐に降った後の九州征伐まで。
ほぼ年刻みで細かく描写がなされています。



わたしは九州人ということで歴史物でも九州の戦記物や大内・毛利のような中国関連の物語を中心に読むことが多く、四国の様子が当時どうなっていたかというのは殆ど知らなかったのですが、本作では丁寧に戦国時代の四国の政治状況を拾って描写がなされているために大体のあたりをつけながら読むことが出来ました。

ただこれは言い換えてみれば物語上の編集があまりなくただ淡々と元親の戦略を追っただけの資料的な作品としてみた方がよく。読み物としては小難しすぎるような気がします。

物語はじめの姫若子と呼ばれる状況から脱しようとした元親の中二病具合は正直見ていてイライラするものの、全体としては中央の織田政権、あるいは中国地方などへの冷静な分析をできる現実的な当主になる過程に魅力を感じました。

本当にこの姫若子にイライラさせられます。
戦国時代と言っても様々で万単位の兵力を有する大大名が凌ぎを削る九州や中国、近畿、関東甲信越に比べて戦のリアリティに欠如した姫若子の俺の理想こそ世界一!という意識で前半は突き進むわけですが、信長や秀吉と退治する頃になるとどうしても現実に目を向けなければならず、そこでしっかりと中央の分析などに力を傾けるようになるところから話は面白くなります。

九州征伐における土佐と中央との戦力差の冷静な分析を行う谷忠澄らの冷静な家臣の描写もきちんとなされており当時の戦国時代の状況を知る上では本当に概説書として有用な本であるような気がします。


ただ一方で、あくまで九州人からの目線ととられても構わないのですが、戸次川の戦いでは何故か島津側を応援したくなるというあまり好きに慣れない元親像というのは、熾烈な戦いを繰り広げるスポーツ選手相手に知ったかの素人が「俺ならよけちゃうよ、あれくらい」と言ってた昔の某CMのような対比がなされていたかもしれません。
そういや負け戦描写ってのがなかったな。
毛利では郡山籠城戦・厳島合戦、大内の出雲攻め失敗時の陶晴賢、耳川の戦いにおける島津家のありえないくらいの戦力集結(領内の男がいなくなるほどに戦力を集めても大友の方が遥かに大人数)、岩屋城籠城戦、「兵糧を用意しておりました」by鍋島直茂to家康、レッツ敵中突破!帰りは呉越同舟等々、信長にも金ヶ崎退却戦などの失敗があるのですが、この元親は全然失敗していない順風満帆の人生を歩んでいるのに最終的に秀吉などの大きな力に夢を潰され「俺不幸・・・」と言っているような気がしてやっぱり好きになれない。

華々しい戦果を上げ、のちの世に名を残す武将がある一方で例えば武田信玄のような治水事業が土地の人を守り続けたり、今でこそ過疎地に上げられたりする石見などの国人でも京都から祭りの輸入、貿易での文化の隆盛などに貢献し名こそ残っておらずとも土地の人達の生活を形作った無名の武将(津和野城の吉見氏、その他亀井、松平不昧公など)たちもいる一方、四国統一して果たして何がしたかったのかがわかりません。

負け戦描写がないだとか言うのは単なる厨の戯言ですが何のために戦っていたのか分からないというのが好きになれない理由でしょうなぁ・・・





昔少し歴史物を読んでいたんですが、歴史文屋でもいろいろあるわけです。

例えば、居眠り磐音のようなTV時代劇のようなヒーロー活劇もの。
次に司馬遼太郎の一部作品のような軍オタ的文化描写・考証に優れたもの。
そして童門冬二の一部作品のような内政描写に目を向けたもの。

もちろんこれに含まれないものもあります。

それぞれに良さと言うのはあるわけですがわたしが歴史小説に見切りをつけたのは上杉鷹山のような系統の作品からサラリーマンのバイブル・・・ぶっちゃけリアリズムのないプロジェクトXのような日経読んでるおっちゃん連中を喜ばせようとする作品群がテレビに進出し始めたところにあります。上杉鷹山はかなりの名著であることは疑いが無いのですがどうもその後、NHKがこの時歴史が動いたをやり始めた頃から歴史にロマンもなければ苦悩もない成功したヒーローだけの日本史になり始めたところで見切りをつけました。

それ以前のNHKというのはかなりのリアリストでその最たる堂々日本史のような、江戸で怪談が流行った!!とか検証・本能寺!走れラガーメン!だとか鉄甲船の作り方♥鉄の流通について♪などの良作品を排出し、大河ドラマでは秀吉や毛利元就のような夢や生き残りをかけて戦って大大名になって胸にぽっかり穴が開くとかいう人間描写や城を落とす守るにはどうすればいいのかなどの手法問題への苦悩など泥臭い描写をするものなどが登場していました。
歴史小説・大河ドラマの歴史からしてみればほんの短いあいだのトレンドだったのかもしれませんがあの頃の輝きと言うのは技術とはまた違ったところでのお話かもしれません。

この辺の系譜はふしぎ発見や美の巨人たちに引き継がれているようです。



この作品に光るのはそのようなリアリズムの片鱗が見えるところのような気がします。

大河ドラマ、秀吉の本能寺の変の回でのOPナレーションでこういうのがありました。(うろ覚え)

「信長の配下にあって自分の城と領地を許された重臣たちのうち(つまり封建制を許された)秀吉は毛利攻めで中国地方にあり、柴田勝家は北陸、滝川一益は関東、丹羽長秀は四国攻めの準備で堺にあった。これは現代でいう方面軍制度に相当するものであり信長軍事的才覚の高さを伺わせる。
天正十年、明智光秀は秀吉の後詰に向かうために近江坂本の城で兵を整え信長への挨拶に京に登っていた。

ただ、明智光秀だけが京にあり!」

ててっててーん!



というような盛り上げ方をしていたのですがいま見てもすごい作品だったんだなぁと思います。

本作に限ってはその部分を特に見せようとしているわけではなかったのですが四国からみた中央軍政のすさまじさなどの人物描写意外のところに魅力があります。
くどくどしい戦記物に見えるかもしれませんがこれ一冊読んでおくと例えば軍隊を三面展開させる場合の問題点(例えば武将が必要であること)や外交問題の難しさなどの歴史小説で知っておくとためになるエッセンスというのが凝縮されているので今後歴史小説に手を出してみようかなぁと思われる方はいきなり司馬作品に手をだす前にこれを読んでおくといいかもしれません。




そんなこんなで歴史ロマンといえば信奈の野望なんですが今回は早いな、


聞くところによるとヒロイン編成に妙な偏りが見られるようですが・・・果たして大丈夫なのか?
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邪気眼竜政宗!!!/織田信奈の野望3

ちのびとは、やみにまぢれてやみにぷちょるもにょ






いいぞう、いい出来だ。

今回は上洛作戦から京都掌握、堺会合衆との矢銭の話に加えてとうとう金ヶ崎退却戦のはじまりまで、チキショウ!ここで次回に続くかよ!!

巻を重ねるごとに洗練されていってる気がしますね。

なによりうまく行っているのが登場人物の配役で、登場人物の個性をうまいこと限定することによって各キャラがきちんと顔を見せてくるようになっています。

今回新登場のキャラは以下

●邪気眼竜政宗 
読んで字のごとく邪気眼の幼女。ここで政宗を幼女にしたというのはきっと小田原攻めの時のたくし上げおもらし伏線だと信じてる!金髪オッドアイというところなどレイシスの前世偏かと思いきや聖書のアポカリプスにあこがれるという困ったちゃん。きちんと邪気眼であることを認めています。片倉景綱は登場フラグだけ立っています。

●ルイズ・フロイス
金毛碧眼のシスター。作中随一の巨乳。堺で南蛮寺を開いており町の人気者。主にその人柄で。
政宗に黙示録を読み聞かせるなどなんとなくキーパーソン。

●明智光秀
おでこ。珍しくおっぱい描写がない、多分貧。性格の悪い十兵衛ちゃんが今回の騒動のもと。
その性格の悪さと信奈たちの関係が対比されるところが今回のストーリー軸になっています。
性格が悪いと書きましたが実はまじめすぎて不器用なだけです。

●松永久秀
褐色ヒロインきた!しかもお姉さん!!!挿絵がなかったのが悔やまれます。竹中半兵衛が陰陽師なのに対して久秀はペルシャの幻術師というその筋の人ならムフフな設定。久しぶりに読んでみるかなぁ・・・松永久秀と言うと裏切り者の代名詞のような使われ方をしますがそれとは違った書き方をされていたのが果心居士の幻術という司馬遼太郎の短編なのです。こういうブラックなイメージと親和性が高いキャラというのは後世にもいいキャラとして名を残しているようです。鍋島直茂などもこの系統のダーティーなイメージが強いですがコーエーの武将情報では龍造寺隆信存命中は忠臣として知られていたようです。立場上そういう立ち回りをしなければならないのが当時の弱小大名の定めであり、真田昌幸や黒田官兵衛の場合にもそういうイメージはつきまといます。




さて、その他のレギュラー陣もいい味を出しており金ヶ崎での殿を名乗り出た後の各々の別れの仕方にしても全員が立ち位置なりの別れの仕方を見せており登場人物が多いのにうまくまとまっています。
それと気になるのが半兵衛ちゃんの今後で、病弱という史実に従いか弱い嫁のようになってきているのでこの先死なないかどうかが心配です。決してサービスシーンにやられたわけではないのですが、他のキャラと違ったところにいる準正ヒロイン格なので今後どう動くのかが気になります。死に際に官兵衛に自分の思いを託すシーンなんかは見たいようでやっぱり見たくありません。

色々書きましたが今回最大の見せ場はなんといっても最後の信奈の挿絵でしょう。挿絵一枚でこの熱いラストを表現しているというのはシリーズ最大の演出効果かもしれません。意図的になのか信奈側の描写がなされていないので、きちんと考えた末の描写かと思われます。最高ですね。

あと舞台描写などの話になりますが、すぐに終わってしまう観音寺城攻めでのシーンなど大将格が複数いることによる多面展開の描写などを信頼出来る武将たちという形に当てはめるなど現実味があるというのも確かなのですがそれをうまくストーリーの中に組み込めています。さらに堺の商都としての役割をきちんと描写しそこでルイズと出会うなど各所に無駄なく広い世界の描写に役立っています。一方で京都では斎藤道三がジゴロをやっていた頃の昔の乙女たちが群がってくるシーンや近衛前久などのようなまろキャラの登場など芸が細かい。


総じて見ると歴史もの小説としてもなかなかに出来がよく、半兵衛ちゃんの書き方からして群像劇としても成り立つのか?という展開も加わり今後の展開が楽しみになってきます。

金ヶ崎の退き口といえば信長や秀吉を画いた作品では必ずと言っていいほど取り上げられる一番の見せどころ。
今回の書き方からすると期待せずにはいられませんが次は早ければ8月か?








次回は金ヶ崎で一巻使ってでも・・・と言うと難しいかもしれないけれどストーリー部分でも独自の物が出てき始めたのでこの辺をくどすぎない程度に書いて欲しいなぁ。
登場予定ヒロインはほんふぁんじれんにょはルイズへの対抗上お姉さんであって欲しいが勝手に門徒がぶっそう集団になってて困ってる幼女でもいいかもしれない。
某所に陣取る破戒僧の集団は男の娘集団だったりすると人気が跳ね上がるかもしれない・・・いや、そんなことするとどっかで暴動が起こるやもしれん。男の娘、テラ焼き討ち!・・・危険だねこれは。やめといた方がいい。うん。失礼だ。そんなところで問題起こさんでも面白いんだから。
後は自分のハーレムを作るぜ!と長浜に城もらったあたりで女の子を物色し始めて石田三成とか片桐且元を拾ってきたりは必須イベントでしょうからこの辺は・・・幼女か・・・
関ヶ原の遠因となったのが織田家の尾張派閥とこういった近江で召抱えられた派閥の抗争だったという話もありますが翌々考えてみれば福島正則や加藤清正は尾張人なのに強かったりするんですよね。

後豆知識としては制服というか軍の正式装備というのが登場したのがこの戦国時代になります。意識的に作ったという意味ではたぶん世界で最初かもしれません。それまでは軍隊の統一を図るためには武田の赤備えなどの色や中国での例では色のついた布をつけるなどがあったのですがあくまでもそれはお前ら赤に塗ってこいよという形で成立していたものです(歩兵などまでには摘要がなかったらしい)。特に歩兵用の胴丸などは従来の廉価鎧である桶胴具足(長方形の金属を連ねて腹に巻きつける、不良がベルトの間にジャンプを突っ込むような感じ)と違い運動性能が高かったというだけではなく量産性も高かったらしく、雑兵物語とググって出てくる画像のような簡略化されたものが支給されていたらしいという話があります。わたしがテレビでみたのは北条家の支給品だったのですが何万人もの武装を調達するという事務方仕事というのも当時としては重要な仕事でした。
このような事務方がいるからこそ大量生産品の管理ができるようになっているというのもあります。

少し話がそれましたが最終的にはこれは伊達家でも採用されて一軍全員が黒尽くめという形になるのですがその原因が政宗の邪気眼の中に潜むびぃすとが命じたなどと言う伏線には・・・なりませんか・・・

と、何を書こうとしたのか忘れかけましたがメガネっ娘がいねえ・・・ということを書こうと思ったんだ。


歴史物といえば軍事や政治の問題ばかりが取り沙汰されるのですが実際に何万もの軍勢を維持するとなると様々な問題が発生します。例えば白銀の城姫のところで少し触れましたが衛生という概念が登場してきますし何より食料や武器弾薬の補給・つまり流通革命が大群を動員するには必要であったわけです。何万人もの人を動員するライブなどではその辺の食べ物やさんがいっぱいになったりしますがあんな感じです。
何かを調達して前線に送るなどの兵站という概念がなければ組織とは動かぬものなのです。
そのような兵站をうまく操ったのは項羽と劉邦という作品の中に出てくる蕭何という人なのですが日本で言うと石田三成や村井貞勝(はちょっと違うか)、少し時代が違いますが江藤新平(これは全く違う)などがこれに当たります。

その江藤新平のお話


Qお前は化学ができるらしいがなんでジャ?

A内職で花火作ってた。

などの当時の佐賀藩士の生活などに触れつつ、幕府の残した日本中の物産関係の書類を読むためにこもりっきりになるなど裏方の果たした役割にも触れられている作品です。
物語的にこの辺にこだわり始めると話が進まないでしょうし、こういう話を喜ぶ人もあまりいないでしょうが、歴史の裏にはメガネっ娘美少女たちの地道な仕事があるんですよ、ということだけは忘れないでください。
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●織田信奈の野望 4 (ライトノベル GA文庫)

今回は金ヶ崎の退き口後編から比叡山焼き討ちまで。
あとがきによると次は姉川の戦いかぁ。

毎度のことながらレベルが高い。
しかも予想以上の出来の良さ。




話の筋というかイベントを羅列してみるとそんなに奇抜なことを書いているわけではないのですが、構成と筆致でものすごい臨場感を出しています。
特に構成がうまい。群像劇っぽく物語をぶつ切りにしたシーンをつないで金ヶ崎の退き口と、退却途上で負傷した信奈不在の織田軍と比叡山の交戦を見せている一方で最後の最後で姉川の戦いの伏線となる浅井長政との道が分かれるところなどすごくいいなぁと思います。

しかも、メインの登場人物のキャラたちがよくそれぞれのシーンできちんと主役を張れており、さらにサブキャラまでが異様な濃さを持っているために飽きることがありません。
松永久秀の悪女っぷりがハンパない。主君を薬漬けってあんた・・・



サブで気に入ってるのが今川義元で

この駿河のバカ娘は、関白よりも将軍の方が偉いと本気で信じているでおじゃる。

と近衛前久に評されるような何も考えていないバカ娘っぷりで変に立ち回っているところも面白かったりする一方男キャラもなかなかにキャラが立ちまくっている。

男キャラで特にひどい(←褒め言葉)のが朝倉義景で源氏物語に耽溺し、空想と現実の区別が付かなくなり小谷を小京都にしたり長谷川等伯に自分の理想の女性の絵を書かせたり、信奈に自分の理想の女性・紫の上!などとのたまいながら執着を魅せるところなど、正直引くくらいの気持ち悪さは昨今では最強クラスの義景像といってもいいかもしれない。こいつラスボスなんじゃないのか?と思わせるくらいに逝っちゃっています、ほんと。

このようなキャラ造詣にも関係するのですが、物語全編を通して小道具的な題材などをかなり調べつくしているようで朝倉義景が語る源氏物語の内容についてもなかなかに真に迫っていたり、夜の京都の玉砂利の道を走るシーンの雰囲気の良さなど、決して調べて終わりというわけではなく、当時の事物を物語の小道具や大道具のように使って物語を構築出来ているところなどは群を抜いているなぁと思います。



そして物語の本筋についてなのですが、戦国モノなのにきちんと戦国時代そのものの話を描いており、けれど陰惨なシーンはぼかし、ドロドロなところは基本的に裏でやり、それでも不満を抱かせない様にストーリーをきちんと書いています。
こういう歴史ロマンを書きながらも、歴史的な知識を決しておろそかにしないというところは全てのコーエーファンに捧げたいと思えるほどのものになっています。
戦国武将の美少女化なのに話は熱い。
普通の歴史っぽい娯楽小説としてもおすすめできるレベルです。




今回はラストで武田信玄が登場するなど、次の巻以降は姉川から長篠の合戦の触りくらいまでは行くのかなぁとか思うのですが、二巻構成でもいいので徹底的に書き込んでほしいなぁと思います。
このクオリティで行くのならきっと鳥居強右衛門の話も出てくるでしょうからきっと話はダレないんだろうなぁsとか思います。
今回の比叡山の話は志賀の陣というおそらくは一般的にはあまり知られていないところが舞台になっていますが、そいう地味なところでも決して地味にならないキャラたちの濃さを持って話が作られているためだれることはありませんでした。
おそらくリアル志向の作品であれば軍議的なものが中心となり、良くて内政外交が副菜のように添えられるか外交とかに終始するぐらいのものが多いのが歴史物の宿命なのです。
しかし、これらの歴史小説の中の基本的なものに加えて、朝倉義景の文化への倒錯や、殿に志願してきた名もなき雑兵足軽たちとの掛け合いなどが加わって話が作られているのがとても魅力になっています。
たとえラノベ的なキャラクターとしてであっても、徹底して人物を書いているというところが、様々な分野の知識や分野をひとつの物語の中に集約するための核となっています。

殿部隊に薩摩出身者がいるなどかなり細かいところでも芸が効いていて「捨て奸」の話をするところなど、歴史豆知識も加わるなどすごくマニアックなところまで書き込んでくるのですが、そういうものと雑兵たちとのキャラまでが絡んでくるところなども上手いなぁと思います。こういう変態たちの描写を許される所がGAの良いところです。


周辺部分のことばかり書いてきましたが、今回主役を張ったヒロインのうちかなり評価を上げたのが明智光秀・十兵衛ちゃんで信奈と良晴を取り合うメインヒロイン格として十分に魅力的な役割を果たしました。本筋ハヨンでのお楽しみということでここでは伏せます。

そして個人的に注目しているのが浅井久政がむちゃくちゃにした浅井家を立て直すために再び当主の座につく浅井長政と信奈との関係です。
一時は信奈に降った長政が、自分の野心のためでなく立場上袂を分かつことになるところなども、決してぬるい話ではないという感じで見所になりそうな感じです。
良晴はこの問題もうまく収めることが出来るか、というところで評価が分かれるかもしれないなぁとか思っています。

歴史ロマンとライトノベル的なご都合主義をいかに融合させなおかつ読者を納得させることができるのか、とても難しい問題ですがきっと予想以上の結果を出してくれるものと期待しても裏切られることはないでしょう。

いやほんと、こういう徹底的に詰めて詰めて突き詰めてる本格派大好きです。





と、ここからは舞台背景の話になるのですが、今回の話と並行して滝川一益が多分伊勢長島の一向一揆と思われるものに釘付けになっているのですが南近江の岐阜と京都を結ぶ経路をいかに抑えるのかというのが当時の織田家にとっての最大の問題でありました。
その街道の東の問題が伊勢長島の一向一揆のようなものであり、西端での問題が比叡山であり、比叡山を抑えたあと、信奈はそこに明智光秀と坂本城を配置することで京都の入り口と海上からの物資の流通を押さえたわけですがその経路の中間からさらに南に山を越えると伊賀があります。

そう、忍者の里です。

当時の忍者というものがどういうものであったのかというのはかなり不思議な問題なのですが司馬遼太郎作品だけでは後で語るとして、要するに戦国大名家という組織体のなかでのスパイや諜報部のようなものであるので明確な定義はないように思います。

大河ドラマの話になってしまうのですが、秀吉のあとにあった毛利元就では忍者忍者した忍びは出てきませんが小三太という密偵役の人が出てきます。
あくまで個人がかえの特命係長のような立場にいたひとたちなのでしょうが、戦国時代になると忍者という階層がいきなり登場したような印象を受けますが、現代で言うところのスパイというのはどういう人達なのでしょうか?

例えば厳島合戦の前に元就は江良房栄を暗殺するために謀略を企てる人がいたりしますが果たして彼はどのような手を使ったのか?


少し時代をさかのぼると楠木正成が千早城で立てこもったときに物資の籠城中の物資の流通や情報の伝達に山伏の流通経路を使ったという話が堂々日本史でされていましたが、噂を流すという活動自体は、そういう流通に流せば特命係長を使わずともそれなりに出来てしまいます。(←かなり強引)

たとえばこの当時は馬借のような現代の流通業者さんが地上を回遊し、物流を支えていました。そのような人たちに小銭を握らせたりお酒を持って行って他のところは凶作でも家の領地は豊作だ!とか土地の人が流れのものに話をすると、その話を馬借のおっちゃんたち他の土地に持って行きいろいろな人の耳に入る。
そうするとそういう変な土地にある日、薬箱のようなものを担いだ銀髪の男が現れ、「そいつぁ蟲の仕業だな」とかいいだすとかいう古い流通の過程というのは教科書にはあまり語られませんが無視はできないものであったように思います。

証拠示せとか言われるとちょっと困りますが、橘南谿の西遊記なんかはそういうものの典型例なように感じます。
ちなみにこの人はお医者さん。


歴史の教科書などは基本的に社会の本流である農家や武家のことを中心に語られているのであまり目立ちませんが、このころから土地を離れて生活をしていく蟲師のような連中が現れるわけです。
そういう連中は単なる流民であったかというとそうではなく、流通業者であったり加持祈祷をする巫女さんだったり、浪人であったりそして忍者であったりと何らかの職能を持って世の中を回遊していたという点に司馬遼太郎は鋭く切り込んでいます。渡のもの、と表現されていたと思うのですが農民と商人と、そしてさらにまた別の業種の人達も定住こそしなかったものの社会を渡り歩いていたわけです。


忍者という業種があったのかというのは微妙な線ですが、少なくとも大和の豪族出身の柳生宗矩はいまで言うところの警視総監のような立場につくわけですからあのへんにはそういう感じの人がたくさんいたのかも知れません。


なんか苦しくなってきましたが今回のおすすめはこちら。

以上に書いてきたこととは全く関係ありませんが、甲賀忍者の霧隠才蔵と伊賀忍者の猿飛佐助をとても対照的に描いた面白い作品。
信奈本編では松永久秀が流れ者のように世を渡って毒を使ってきたというキャラ付けになっているのですが、こちらの作品もかなり個性的な剣客者浪漫譚になっています。

忍というと闇夜に暗躍するイメージが強く、猿飛佐助はまさにそんなカンジの一見すればそんなに強そうには見えないのですが、才蔵の方は一見して警戒されるような堂々とした武士の姿で家康暗殺のために江戸を目指すなど正統派ヒーローっぽい立ち回りをする面白い作品です。

司馬遼太郎もけっこうなオタ趣味で忍術の解説をねちっこくしたりしていますが、さすがに戦国時代の陰陽師の話まではしません。巫女さんは他の作品で出てきたりしますけど・・・
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★★★★★織田信奈の野望 5(ライトノベル GA文庫 姉川の戦いから三方ヶ原まで)



この、幼女以外には常に高慢であったそれがしが、
知らぬうちにお館さまの前に歩み出てひれ伏していた。

「覗きか、痴れ者め」と手打ちにされることは覚悟の上だった。





隻眼を潤ませながら「天下一の軍師、山本勘助めにござりまする」とそれがしは名乗った。

















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